ふがしの奮闘もあって、なんとか家の中の引っ越し荷物はあらかた片付いた。というか、隠蔽した。そしてお盆にも行けなかった群馬へお墓参りへ行くことにした。

千葉からはるばる行くのを考えると、埼玉はさすがに近い。千葉県民にとって、東京という存在は旅の難所だ。迷路のような首都高や毎度の大渋滞、次々に加算される高速料金...。箱根の山のごとく行く手を阻む東京が無いだけで、心構えが一段も二段も違う。外環が完成してくれれば、千葉も便利になるんだけど。
群馬のお墓は、見晴らしの良い山の中腹にあり、最盛期を過ぎて色の褪せ始めた彼岸花が、それでも斜面を赤く染めて頑張っていた。お花を取り替えて水を足し、途中の店で買ってきたひとつかみのお線香を香炉に供えた。伽羅の香りに包まれながら、みんなでご先祖様に手を合わせた。
車に乗ってさらに進む。
久しぶりの新治村は、まだ紅葉が始まっていなかったが、棚田の稲は刈り入れの最中で、ずっしりと分厚い天日干しの稲木が誇らしげに南へ向かって立ち並んでいた。村のあちこちから、コンバインのディーゼル音が一日中うなっていた。耳障りだけれど、収穫の喜びの歌なのだ。

今年の群馬の水稲作柄状況は、群馬県全体としては「やや不良」だが、幸いここ北部では「平年並み」となったそうだ。7月は日照不足で病害虫が発生したし、8月も暑さが酷かったせいで実りに若干影響があったらしい。
先日新米が届いたけど、まだ玄米だけで食べていて、ちゃんと精米してないからお味の違いはよくわからん。ただ、そこらの米よりうまいことは確かだ。
<関東農政局群馬農政事務所> 作柄概況があるよ
http://www.gunma.info.maff.go.jp/
家の裏手には伊賀山という小さな山があり、のんびり歩いて頂上まで1時間もかからない。ミズナラやクヌギなどが生い茂り、そこここに栗のイガがたくさん落ちている。今年はドングリも豊作だから、クマさんたちも安心だ。尾根には見事なアカマツのパレードがみられ、根元にはキノコがワンサと生えている。沼田の城下町を眺め渡せる山頂は気持ちが良い。こむぎちゃんは人生初登山だったが、終始ご機嫌。ていうかいつも通り。
南に面した一角が切り開かれて、パラグライダーの離陸場になっている。パラグライダーの業者の四輪駆動車が、ガリガリ山肌を削りながら往復しているのが痛々しい。

地元の販売所ではサルナシの実が売っていて、嬉しくて買ってしまう。味は甘みの強いキウイそのまんま。柔らかいのをちゅうちゅう吸い出すのが良くある食べ方だけど、自分はすっぱい皮も一緒にぱくっと食べちゃう方が好きだ。家に植えられないか真剣に考えよう。

さて、もうリンゴのシーズンだ。リンゴ園ではたわわに実った実で枝が折れんばかり。今は「アカギ」が最盛期で、さっぱりとしていくつでも食べられるんでうまい。甘いだけのリンゴだと飽きてくるからね。実家では農家と契約して、木いっぽんをまるごと買い占めている。そっちが食べ頃になるのはまだだなあ。
南の空に金星が光り出した。夜は久しぶりに月が無く、見事な星空が広がった。双眼鏡と星座早見表を片手にセーターを着込んで出撃。流れ星がたくさん見えた。天の川を双眼鏡で覗くと、雲のような白い部分が、数え切れない星で出来ているのがよくわかった。

写真を追加したよ!